クルマ好きな記者、AWS DeepRacerでレースデビュー
毎度、この編集後記の当番が回ってくるとネタ探しに悩みます。これまでも、私の趣味であるクルマ、もしくは素人として電子工作やプログラミングなどモノづくりに挑戦し、その体験を記すいわゆる「やってみた」系のテーマでなんとか乗り切ってきました。
関連記事:いま話題のJetson Nano、予想以上にAI処理が速い
今回の小欄も執筆するにあたり「ネタがない!」と、数日にわたり苦悩の日々を送ってきましたが、「ならクルマとやってみたを組み合わせればいいじゃないか」とひらめきました。というわけで、今回のテーマは「AWS DeepRacer」(以下、DeepRacer)で、クルマ好き記者がレースデビュー(?)してみた様子をお届けします。
MONOistでも数回ほど紹介していますが、DeepRacerはアマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供する、物理世界と仮想世界における自律走行車のレースです。同レースではレースカーの運転を強化学習によって作成した自律走行モデルが行います。戦いの場は、AWS上で毎月開催されている仮想サーキットレースとAWSのユーザーイベントなどで開設される物理サーキットレースがあり、通常のレースと同じくラップタイムの早さで成績を競い合います。
関連記事:大日本印刷がAI人材倍増へ、AWSの自律走行レーシングカーで強化学習を学ぶ
関連記事:自作の自動走行モデルでレースに挑め! AWS SummitのDeepRacerリーグが大人気
DeepRacerは強化学習の概念を習得する教材として優れているとされ、強化学習で重要な要素となる報酬関数、行動空間、ハイパーパラメータの設定を、自律走行モデルの開発を通じて学ぶことができます。また。強化学習について全く事前知識がない場合でも、非常に分かりやすいドキュメントと解説動画が日本語で用意されており、これらを一通りチェックすることで知識を総ざらいすることができます。
それでは、DeepRacerに挑戦してみることにしましょう。
関連記事
- ≫MONOistメールマガジン編集後記バックナンバー
- 大日本印刷がAI人材倍増へ、AWSの自律走行レーシングカーで強化学習を学ぶ
AWSジャパンが機械学習の1つである強化学習を自律走行するレーシングカーの開発を通じて学べる「AWS DeepRacer」について説明。国内での発売時期は未定だが、同年6月12〜14日に幕張メッセで開催されるユーザーイベント「AWS Summit Tokyo 2019」などで動作可能な状態で披露する予定である。 - 自作の自動走行モデルでレースに挑め! AWS SummitのDeepRacerリーグが大人気
自動運転車を自作して競わせる時代に――。アマゾン ウェブ サービス(AWS)が千葉県の幕張メッセで開催しているユーザーイベント「AWS Summit Tokyo 2019」(2019年6月12〜14日)では、自作の自動走行モデルでレースをする「AWS DeepRacer リーグ」を実施。待ち時間が200分を超える時間帯もあるなど、大きな人気を呼んでいる。 - “お手製AI”でロボットを強化学習、技術者工数を10分の1にしたOKIデータの革新
OKIデータ LED統括工場では、カラープリンタのLED関連部品の組み立て工程において、双腕ロボットと強化学習を組み合わせることで最適化を実現し、生産ライン構築における技術者の工数を10分の1に削減することに成功したという。 - 三菱電機のスマート生産AIは素早く学ぶ、事前学習なしでの行動分析も
三菱電機は、東京都内で開催した研究開発成果披露会において、スマート生産分野で適用可能な新たなAI(人工知能)技術として「段階的に素早く学ぶAI」と「人のわずかな動作の違いも見つける行動分析AI」を披露した。 - 深層学習初心者向けの無料オンライン学習資料を公開
Preferred Networksは、オープンソースの深層学習フレームワーク「Chainer」の学習者向けに、日本語のオンライン学習資料「ディープラーニング入門:Chainerチュートリアル」を無料公開した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.