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エンジニアリング向けクラウドサービスを日本国内で提供開始:CAEニュース
アンシス・ジャパンは、日本国内のデータセンターにおいて「ANSYS Cloud」サービスを開始した。日本国内のANSYSユーザーは、ANSYS Cloudを利用してANSYSの主要製品からクラウドHPCに即座にアクセス可能となる。
「ANSYS Cloud」サービスを開始
アンシス・ジャパンは2019年5月29日、日本国内のデータセンターにおいて「ANSYS Cloud」サービスを開始した。同サービスにより、日本国内のANSYSユーザーは、ANSYS Cloudを利用してANSYSの主要製品からクラウドHPCに即座にアクセス可能となる。
ANSYS Cloudは、Azureのクラウドコンピューティングサービスと企業向けのセキュリティを可能にする暗号化方法を組み合わせ、堅牢(けんろう)かつ安全にシミュレーションを実行できるクラウド環境だ。日本国内のデータセンターは、ANSYSの拠点としては世界で7拠点目となる。
ANSYS Cloudを利用することで、エンジニアリングチームは事実上無制限のクラウドコンピューティングリソースにアクセス可能になる。そのため、より大規模で複雑なモデルを迅速かつ容易に解析できる。
また、アプリケーションの追加や、HPCリソースの維持、サードパーティークラウドベンダーとの新たなビジネス関係の構築が不要となる。さらに、ANSYS MechanicalやANSYS Fluent内から直接クラウド内のオンデマンドHPCに迅速にアクセス可能となる。
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