Azureに異常検知などの新サービス、AIやブロックチェーンを活用:製造ITニュース
Microsoftは同社のクラウドコンピューティングプラットフォーム「Azure」の新サービスや技術について発表した。AIやMR、IoT、ブロックチェーンなど高度な機能を開発者向けに提供する。
Microsoftは2019年5月7日、同社のクラウドコンピューティングプラットフォーム「Azure」の新サービスや技術について発表した。新サービスはAI(人工知能)やMR(複合現実)、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーンなど高度な機能を提供する。
開発者向けの新しいAzure AI技術である「Azure Cognitive Services」は、アプリケーション自体が見る、聞く、反応するといった行動を取り、翻訳や推論も実行できるようにする機能だ。
レコメンデーションサービスの「Decision」は、より多くの情報を基に効果的に意思決定ができるよう、ユーザーの趣向に合わせて適切な情報を提示する。Decisionには、不適切なコンテンツを監視する「Content Moderator(コンテンツモデレーター)」や「Anomaly Detector(異常検知)」、レコメンデーションに強化学習を活用する「Personalizer」(パーソナライザー)の各サービスが含まれる。
また、「Azure Search」にAIを導入し、認知検索機能を提供する。これによりユーザーはCognitive Servicesのアルゴリズムを適用して、構造化と非構造化のどちらのコンテンツからも新しい知見を得られる。
「Azure Machine Learning」ではMLOps(MachineLearningとOperationsの混成語)機能とAzure DevOpsを統合することで、機械学習ライフサイクルでの再現性や監査性および自動化が可能になる。改良されたインタフェースは直感的で、機械学習モデルの構築やトレーニングなどのプロセスを効率化する。
「Azure Blockchain Service」は、同社が以前発表した「Azure Blockchain Workbench」をさらに発展させたものだ。コンソーシアムブロックチェーンネットワークの形成や管理などを簡素化できる。同サービスは完全なマネージドコンソーシアムネットワークを展開し、ユーザー設定やユーザーアプリケーションの認証といった管理作業の効率を改善する。
その他、同社はエッジコンピューティング向けのSQLエンジン「Azure SQL Database Edge」や、IoTデバイスをシームレスにクラウドに接続する新しいオープンモデリング言語「IoT Plug and Play」、MRを容易に開発できる「HoloLens 2 Developer Edition」なども同時に発表した。
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