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「Azure Sphere」でIoTコーヒーメーカーを守る、「Device Twin」の機能有効化もET2018

アヴネットは、「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」の日本マイクロソフトブース内で、同社のIoT(モノのインターネット)向けセキュリティソリューション「Azure Sphere」のデモを披露した。

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 アヴネットは、「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」(2018年11月14〜16日、パシフィコ横浜)の日本マイクロソフトブース内で、同社のIoT(モノのインターネット)向けセキュリティソリューション「Azure Sphere」のデモを披露した。

 Azure Sphereは2018年4月にコンセプトが発表されており、セキュリティを担保するハードウェアIP「Pluton」を組み込んだAzure Sphere対応MCU(マイクロコントローラー)、Linuxベースの組み込みOSである「Azure Sphere OS」、Azure Sphere対応のMCUとOSを組み込んだ「Azure Sphereデバイス」の通信接続と保護を担保する「Azure Sphere Security Service」から成る。マイクロソフトがOSに、WindowsではなくLinuxを選んだことでも話題になった。

 このAzure Sphereのグローバル販売を一手に担っているのがアヴネットだ。同社はグローバルの半導体商社として知られているが、近年はITソリューションにも事業を拡大しており、デバイスや組み込みソフトウェア、クラウドなどとの連携が重要なAzure Sphereの販売パートナーに選ばれたようだ。

 展示ではAzure Sphereを組み込んだコーヒーメーカーのデモを披露。このコーヒーメーカーは、IoT機能としてスマートフォンアプリからの制御などが可能になっている。「ネットワーク接続される機器であり、サイバー攻撃によって内蔵しているヒーターなどを悪用されたら火災につながる可能性もある。製造業者も製造責任が問われるだろう。Azure Sphereは、それらの新たにインターネットにつながる機器を守るためのソリューションだ」(アヴネットの説明員)という。

「Azure Sphere」を組み込んだコーヒーメーカーのデモ
「Azure Sphere」を組み込んだコーヒーメーカーのデモ。スマートフォンアプリでコーヒーメーカーを制御する一方で、タブレット端末では「Device Twin」による機能有効化が行える(クリックで拡大)

 このデモでは、マイクロソフトのIoT向けクラウドサービス「Azure IoT Hub」の機能である「Device Twin」も利用できるようになっている。Device Twinを使えば、製品にあらかじめ組み込まれた機能をソフトウェアで有効化できるとともに、ソフトウェアアップデートなども行える。「サブスクリプション型のビジネスモデルも容易に導入できるだろう」(同説明員)。

 なお、発表から約半年が経過したAzure Sphereだが徐々に案件が動き始めているという。「日本国内でも少し引き合いが出始めたところだ」(同説明員)としている。

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