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内視鏡画像のAI向け教師データを効率的に作成するソフトウェアを開発医療機器ニュース

オリンパスは、腹腔鏡下胆嚢摘出術の内視鏡画像のAI向け教師データを効率的に作成するソフトウェアを開発した。このソフトウェアで作成した教師データをAIに学習させ、手術時に目印となる臓器・血管のランドマーク表示に成功した。

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 オリンパスは2019年3月7日、大分大学、福岡工業大学と共同で、「人工知能が術中に外科医の意思決定を補助する医療システム」の開発に成功したと発表した。AI(人工知能)に学習させるための内視鏡画像教師データを作成するソフトウェアを開発し、手術時に目印となる臓器・血管のランドマーク表示を可能にした。

 今回の共同研究でオリンパスは、腹腔鏡下胆嚢摘出術の内視鏡画像のAI(人工知能)向け教師データを効率的に作成するソフトウェアを開発。内視鏡画像にランドマークとなる臓器・血管の位置情報を容易にひも付けることができ、質の高い多くの教師データをAIに提供可能になった。

 さらに、この教師データを福岡工業大学が開発したAIに学習させ、AIが学習して得たデータを基に、腹腔鏡下胆嚢摘出術中にランドマークを表示する機能を3者共同で開発した。同機能は推定精度95%以上を達成し、2018年12月に大分大学で実施された「AIナビゲーション外科手術」では、腹腔鏡下胆嚢摘出術におけるAIを用いたランドマーク表示の検証実験の成功につながった。

 今後、大腸や胃など、他の部位や疾患の腹腔鏡手術においても、AI活用の研究を進めるとしている。

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ソフトウェア画面(クリックで拡大) 出典:オリンパス
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腹腔鏡下胆嚢摘出術における4つのランドマーク表示(クリックで拡大) 出典:オリンパス

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