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最大520倍の光学拡大機能で細胞レベルまで観察できる超拡大内視鏡:医療機器ニュース
オリンパスは、超拡大内視鏡「Endocyto」の上部消化管用、大腸用の2機種を2018年2月に日本国内で発売する。最大520倍の光学拡大機能により、細胞レベルまでリアルタイムに観察できる。
オリンパスは2017年10月11日、超拡大内視鏡「Endocyto(エンドサイト)」の2機種を2018年2月に日本国内で発売すると発表した。上部消化管用ビデオスコープ「OLYMPUS GIF-H290EC」と大腸用ビデオスコープ「OLYMPUS CF-H290ECI」で、消化器内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」に接続して使用する。
先端に高精度で加工難易度の高いレンズとEDレンズを使用し、同社従来品の拡大倍率約80倍より数倍の最大520倍の光学拡大を可能にした。粘膜を染色することで細胞の核まで見ることができ、リアルタイムな生体内の細胞の観察が可能になった。これにより診断精度が向上し、不要な生検を省略するなど、新たな価値が期待できる。
通常、内視鏡検査時にがんなど病変が疑われる箇所があった場合、内視鏡処置具で組織の一部を切り取り、病理検査を経て確定診断を行う。Endocytoを使用することで、組織を傷つけず、拡大画像から確定診断をその場で行える可能性もあるという。
操作性も考慮し、手元操作部のズームレバーを動かすことで、顕微鏡レベルの高倍率/高精細な画像を得られる。また、NBIを用いた観察にも対応。先端径は従来の内視鏡と同等で、患者の負担軽減に貢献する。
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