ニュース
110倍の光学ズーム機能を備えた細径大腸ビデオスコープ:医療機器ニュース
オリンパスは、大腸がんなどの検査・治療に使用される、大腸ビデオスコープ「OLYMPUS PCF-H290Z」シリーズを発売した。細径でありながらハイビジョンに対応し、170度の広い視野角を備えた。
オリンパスは2016年3月1日、大腸がんなどの検査・治療に使用される、大腸ビデオスコープ「OLYMPUS PCF-H290Z」シリーズを発売した。
今回発売したPCF-H290Zシリーズは、先端部の外径が11.7mm、挿入部分の外径が11.8mmとなっている。細径でありながらハイビジョンに対応し、170度の広い視野角を備えるため、粘膜に隠れた病変部の発見にも対応できる。2つの狭帯域の光を照射して組織を強調表示する「狭帯域光観察」と組み合わせることで、病変の早期発見が可能になるという。
また、110倍の光学ズーム機能(内視鏡用フルHDTV「OEV262H」使用時)を搭載し、微細な血管や粘膜の表層模様まで再現できる。拡大観察時には、ズームレバーの動きに対する急な倍率変化を抑制することで、倍率を合わせやすくした。
さらに、腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能や、操作者の手元側の力を効率的に先端に伝える「高伝達挿入部」、手元で挿入部の硬度を変える「硬度可変」機能を搭載。挿入性が向上し、患者の苦痛を軽減できる。
なお、内視鏡検査には、同社の内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA ELITE」のビデオプロセッサと高輝度光源装置、ビデオモニターとの接続が必要となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 地道に小さく! オリンパスのPEN Lite E−PL1
「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」は、“Lite”の名称が表すように、OLYMPUS PENのライト版。この機種では軽量化・小型化を目指したが、魔法をかけるように小さくなるわけではない! - ソニーとオリンパス、「ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ」を設立
ソニーとオリンパスは、2012年9月28日に締結した業務提携契約に基づき、医療事業合弁会社「ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ」を設立した。 - オリンパス、製造工程の部品の形状測定を効率的に行える測定顕微鏡を発売
検査対象物を載せるステージを300mm角の正方形タイプにしたことで、大型の対象物も向きを変えずに測定できる。本体台座に高剛性・高耐震性が特長の石定盤(花崗岩)を採用し、安定した高精度測定が可能に。 - 3Dプリント×CMF加工で生まれた「OLYMPUS AIR」向けアクセサリー
カブクは、オープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR」向けアクセサリーパーツを、FEEL GOOD CREATIONと共同開発したことを発表した。 - 4K技術搭載の外科手術用内視鏡システムを順次発売
オリンパスは、4K技術を搭載した外科手術用内視鏡システムを、2015年10月上旬から日本とヨーロッパで発売する。ソニー・オリンパスメディカルソリューションズが技術開発したシステムで、内視鏡手術の正確性・安全性を追求した。