ニュース
シーメンスPLM、3D CAD「NX」最新版でAIによるUIパーソナライズを実現:CADニュース
シーメンスPLMソフトウェアは、機械学習とAIの技術を組み込んで機能を強化した「NX」の最新バージョンを発表した。機械学習とAIがユーザーの操作を学習し、ユーザーに合わせてインタフェースを変更するため、操作性や使用効率が向上する。
シーメンスPLMソフトウェアは2019年3月6日、新機能を搭載した「NX」の最新バージョンを発表した。機械学習とAI(人工知能)の技術を組み込んで機能を強化し、デジタルイノベーションプラットフォームの機能を拡張している。
CADアプリケーションは機能が拡大するほど使い勝手や操作の習得が難しくなるが、NXに搭載された機械学習とAIはユーザーの操作とその成否をモニタリングして、適切な機能へとユーザーを導く。
ユーザーインタフェース(UI)の使用率から学習してUIを変更し、CAx(コンピュータ支援技術)環境をパーソナライズする。これにより熟練度やタイプに関係なく、ユーザーは次の操作が選びやすくなる。
ソフトの操作性や使用効率が向上することで設計開発プロセスも効率化することから、製品の市場投入期間の短縮に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- NX12は継続的リリースに対応、大規模アセンブリー表示の速度向上やシンプルなVR機能も
シーメンスPLMソフトウェアは2018年7月12日、2017年10月にリリースした3D設計システム(CAD/CAM/CAE)「NX12」に関する記者説明会を開催した。 - 「デジタイゼーションではなくデジタライゼーションが重要」――シーメンス
シーメンスは同社の事業戦略とデジタライゼーションへの取り組みや有効性について、FMC、キャロウェイ、デルの例を挙げて説明した。 - 積層造形の量産導入を支援するシーメンス、ガスタービン高効率化にも貢献
シーメンスPLMソフトウェアは2019年3月14日、東京都内で記者会見を開催し、積層造形(AM:Additive Manufacturing)における同社の取り組みと採用事例について説明した。 - トヨタも興味津々、シーメンスPLMの「ジェネレーティブエンジニアリング」とは
シーメンスPLMソフトウェアは、プレス・アナリスト向けイベント「Siemens Industry Analyst Conference 2018」において、同社傘下のメンター・グラフィックスのワイヤハーネス設計ツール「Capital」を中核とした車載電子/電気システム開発ソリューションを、トヨタ自動車が採用することを明らかにした。 - デジタルツインを全てカバーするシーメンス、投資額は10年間で1兆円超に
シーメンスPLMソフトウェアのプレス・アナリスト向けイベント「Siemens Industry Analyst Conference」の基調講演に、シーメンスのデジタルファクトリー部門のCEOを務めるヤン・ムロジク氏が登壇。ムロジク氏は「デジタライゼーション(デジタル化)」と「デジタルツイン」の重要性を強調した。 - デジタルツインで唯一かつトップ、シーメンスだけが可能な包括的アプローチとは
シーメンスPLMソフトウェアが、米国ボストンで開催したプレス・アナリスト向けイベントの基調講演に、シーメンス デジタルファクトリー部門 CEOのヤン・ムロジク氏が登壇。バーチャルとリアルをつなぐ「デジタルツイン」を製造業が実現して行く上で、同社が唯一かつトップのポジションにあることを訴えた。