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IoTオーケストレーションサービスのエッジデバイス向け評価ボード:組み込み開発ニュース
ウフルは、IoTオーケストレーションサービス「enebular」のエッジデバイス向け評価ボード「enebular Reference Board RAVEN」を開発した。「Arm Pelion Device Management Client」を搭載している。
ウフルは2019年2月22日、IoT(モノのインターネット)オーケストレーションサービス「enebular」のエッジデバイス向け評価ボード「enebular Reference Board RAVEN(RAVEN)」を開発したと発表した。Armの「Arm Pelion Device Management Client」を搭載し、小型ながらセキュアかつ迅速なIoTデバイスの開発を支援する。
RAVENは、enebular用IoTエージェントソフトウェア「enebular-edge-agent」を搭載し、enebularフローエディタで作成したフローを実行可能。デバイス管理用のソフトウェアエージェントArm Pelion Device Management Clientを組み込んでいるため、迅速かつセキュアにフローを更新できる。
サイズは約3.5×7.5×1.2cm。4つのI/Oコネクターを搭載し、Wi-Fi(802.11b/g/n)やBluetoothに対応する。
MCUには、Arm Cortex-M7搭載の「STM32F767」を採用。5V、2.5Wという省電力設計が特徴で、例えばRaspberry Piなど消費電力の大きいマイコンボードの代わりとして適用も可能だ。
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