ニュース
人間工学に基づいた使いやすい制汗デオドラント剤の容器を共同開発:メカ設計ニュース
パナソニックとマンダムは、マンダムが発売する「制汗デオドラント剤ロールオン」の容器を共同で開発した。使用シーンや使用行動などにおけるマンダムの知見と、人間工学などのパナソニックの知見を融合させた。
パナソニックとマンダムは2019年2月15日、マンダムが発売する「制汗デオドラント剤ロールオン」の容器を共同で開発したと発表した。ロールオンの使用シーンや使用行動、使用時の意識などにおけるマンダムの知見と、人間工学、感性工学などのパナソニックの知見を融合させた。
両社は、人間工学に基づいた化粧品容器を初めて開発。特に腋窩へ使用する際、塗布時に手の負担が少なくて塗布しやすく、携帯性に優れたロールオン容器となっている。
人間工学、感性工学の知見を持つパナソニックのプロダクト解析センターのユーザビリティ技術を応用し、使いやすさに加え、ブランドの世界観、製品コンセプトを伝えられ、共感が得られるデザインの創出を目指し、アイデア出しや使いやすさを検証した。
また、使用時の腕や手の筋電位を人間工学的視点から計測し、筋活動と使いやすさとの関連を解析。親指に関連する筋肉への負担と腋窩への塗布のしやすさの主観評価に相関があり、親指への負担が大きいほど塗布しにくいと感じることが分かったため、親指への負担を従来品と比較して軽減したロールオン容器を開発した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- パナソニックが挑むデザインによる変革、カギは「日本らしさ」と失敗の量
家電の会社から「暮らしアップデート業」へと変革を進めるパナソニック。その中で新たな価値づくりの1つの重要な切り口と位置付けているのが「デザイン」である。新たにパナソニック全社のデザイン部門を統括するパナソニック デザイン戦略室 室長に就任した臼井重雄氏に、パナソニックが取り組むデザインによる変革のついて聞いた。 - 変わるパナソニックの象徴か、デザインスタジオが商品化に挑む「WEAR SPACE」
デジタル化などによって変化の激しい時代を勝ち抜くためにさまざまな取り組みを進めるパナソニック。その中でも際立った取り組みとなっているのが、パナソニック アプライアンス社のデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY」が企画開発した、集中力を高めるウェアラブル端末「WEAR SPACE」だ。 - 化粧品製造ラインで広がる人とロボットの協力の輪、資生堂の場合
ロボット開発や活用についての展示会「ロボデックス」で「三品産業で活躍する協働ロボット」をテーマとしたセミナーが開催。その中で資生堂 生産部 生産基盤強化グループ 那須工場設立準備室 製造部準備グループ グループマネジャーの小林毅久氏が「資生堂における協働型ロボットの導入と背景」と題して講演し、ロボット導入の背景からシステム構築のポイントなどを紹介した。 - 「有機ELパワー、メイクアップ!」、パナソニックの新ビューティーがシミを消す
パナソニックは、パナソニックラボラトリー東京(東京都江東区)で記者会見を開き、「CEATEC JAPAN 2016」で話題になった「スノービューティーミラー」と「メイクアップシート」の開発状況 - 3Dプリンタでペットボトル容器の試作を内製化、最短で3日に
ストラタシス・ジャパンのPolyJet方式3Dプリンタ「Objet Eden 260VS」を、サントリーMONOZUKURIエキスパートが清涼飲料用のペットボトル容器開発に採用した。同プリンタにより、サントリーは試作期間を1カ月半から最短3日と大幅に短縮している。 - マツダの「魂動」を表現した香水は「削ぎ落とした先の凝縮された興奮」
マツダは、デザインテーマ「魂動」を表現した香水「SOUL of MOTION」を資生堂と共同で開発したと発表した。2017年10月27日に同社Webサイトで発売する。価格(税込)は1万5000円で、1150個の限定販売となる。