低侵襲手術のニーズに応えるハイブリッド手術室向けソリューション:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンとゲティンゲグループ・ジャパンは、外科手術とカテーテル手術を組み合わせるハイブリッド手術室向けの新しいソリューションを発売した。低侵襲手術のニーズに対応する、柔軟で安全なハイブリッド手術室を提案する。
GEヘルスケア・ジャパンは2019年2月6日、外科手術とカテーテル手術を組み合わせるハイブリッド手術室向けの新しいソリューションを発売した。増加する低侵襲手術のニーズに対応するため、ゲティンゲグループ・ジャパンと共同開発した。
新ソリューションは、カラム手術台システム「マグナス手術台」と自走式X線血管撮影装置「Discovery IGS 7 OR(ディスカバリー アイジーエス セブン オーアール)」で構成される。
Discovery IGS 7 ORは、天井に設置された高性能フィルタからの垂直層流を確保して術野を清潔に保つ。自走式のため、スタッフが動きやすい動線を創出するなど、手術室の変化にも柔軟に対応できる。
また、低侵襲治療をサポートする干渉防止機能付き高精細3Dイメージング機能を搭載。マグナス手術台との統合をより強めたことで、機器干渉リスクが低減している。
さらに、術中イメージガイダンス機能やASSISTアプリケーションにより、被ばく線量、造影剤の低減にも貢献する。
同ソリューションにおいて、GEヘルスケア・ジャパンは高度なイメージング機能を提供し、ゲティンゲグループ・ジャパンは手術室全体のレイアウトや環境について提案する。
ハイブリッド手術室の活用領域は、心臓や循環器の手術の他、脳神経外科や脊椎外科などにも広がっている。両社はパートナーシップにより、効率的に使用できる安全なハイブリッド手術室を提案していく。
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