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ハイブリッド手術室向けの統合システムを共同で開発:医療機器ニュース
GEヘルスケアと独Maquetは、適応性のある血管X線撮影装置を組み合わせたハイブリッド手術室ソリューションを共同開発中であることを発表した。外科手術とカテーテルによるインターベンション(IVR)のための統合システムとなる。
GEヘルスケア・ジャパンは2015年5月29日、GEヘルスケア(以下、GE)と独Maquetが共同で、適応性のある血管X線撮影装置を組み合わせた、新たなハイブリッド手術室ソリューションを開発中であることを発表した。
開発中のハイブリッド手術室ソリューションは、外科手術とカテーテルによるインターベンション(IVR)のための統合システム。GEの血管X線撮影装置「Discovery IGS 730」とMaquetのマグナス手術台システムで構成される。
Discovery IGS 730は、手術室内を自動で任意の位置に自走できる高性能アンギオ装置。従来の床置き式と天吊り式の利点を統合し、ハイブリッド手術室に対応した。また、マグナス手術台は、カテーテルによるインターベンション治療の間、迅速かつ精密に移動できる多目的手術台となる。
今回、Discovery IGS 730のガントリーの可動性と、マグナス手術台の患者位置決め性能を組み合わせることで、多数の専門分野にわたる外科的インターベンションで手術室の使用が可能になるという。さらに、テーブルトップにユニバーサル型を採用することで、通常の手術室のプログラムでも使用可能にした。
両社では、2015年4月28日から5月1日にロンドンで開催された「チャリング・クロス国際シンポジウム2015」で、同システムを初めて公開した。
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