仏アルストム、パワー事業およびグリッド事業でGEと資本提携:FAニュース
GEは、アルストムのパワー事業とグリッド事業を、企業価値135億ドルと現金34億ドルの合計169億ドルで取得する。資本提携は、2015年内に完了する予定。
GEは2014年6月21日、仏アルストムがパワー事業およびグリッド事業の買収に関するGEの提案を受け入れたと発表した。
今回の資本提携は、労使協議会・規制当局の承認とアルストム株主の承認を受けた後、2015年内に完了する予定。GEは、5年目までに年間12億ドルの相乗効果を目指すとしている。
GEは、アルストムのパワー事業とグリッド事業を、企業価値135億ドルと現金34億ドルの合計169億ドルで取得すると提案。これはアルストムの火力発電、再生可能エネルギー、グリッド各事業のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)の7.9倍に相当する。
資本提携後、GEとアルストムは3つの合併会社を設立する。1つ目は、GEとアルストム両社のグリッド事業を統合したグリッド関連企業。2つ目は、アルストムの洋上風力と水力発電事業による再生可能エネルギーの会社。3つ目はグローバルにおける原子力事業・フランスにおける蒸気事業の会社で、アルストムの原子力発電所向け機器の製造・サービス、グローバルにおける新設原子力発電所向け機器の開発・販売、アルストムのフランス国内における蒸気タービン機器とサービス事業を担う。
さらに、GEは信号事業をアルストムに約8億2500万ドルで売却。両社は米国でのサービス、技術、サプライチェーン、製造、営業サポートなど、さまざまな分野で協力するという。
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