手術室の稼働率を上げる新たな統合システム:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、ゲティンゲグループ・ジャパンとともに、自走式血管X線撮影装置と多目的手術台からなる、外科手術とカテーテルによるインターベンションのための統合システムを発売した。
GEヘルスケア・ジャパンは2016年6月10日、ゲティンゲグループ・ジャパンとともに、外科手術とカテーテルによるインターベンションのための統合システムを発売した。
同統合システムは、ハイブリッド手術室のために開発されたGEヘルスケアの自走式血管X線撮影装置「Discovery IGS 730 ASSIST」と、ゲティンゲの多目的手術台「マグナス手術台」で構成されている。
Discovery IGS 730 ASSISTは、可動性に特長がある。レーザーガイド下の可動性ガントリーで、あらかじめ医療チームが十分に患者にアクセスできるように設定した複数のポジションに移動、手術台から完全に退避することもできる。また、自走式なので天吊りレールが不要で、層流を妨げることがなく、天吊り機器との干渉も最小限となる。
もう1つの特長は高精度画像技術で、最高水準のDQE(X線を画像に変換する効率を表す指標)を備えたフラットパネルを搭載している。さらに、治療に特化した術前のプランニングサポート用ソフトウェアも搭載している。
一方、マグナス手術台は、外科医とインターベンション医の多くの要求を満たす本格的な多目的手術台となっている。最大150mm/秒でスライドするテーブルスライドにより、カテーテルによるインターベンションの手技の間、迅速かつ精密な移動が可能となる。
同統合システムを導入することで、これまでハイブリッド手術室で積極的に行うことができなかった多様な手術、緊急手術などを実施できる可能性が広がるという。また、マグナス手術台のテーブルトップがユニバーサル型であるため、通常の手術室のプログラムにおいても使用することができ、設備稼働率を高められる。
さらには低侵襲治療に最適な環境を提供することで、低侵襲治療の促進ができ、在院日数の低減やルームシェアによる装置費用の削減、最新治療ができる環境整備での人員確保など、これまで病院が抱えていた課題を解決し、病院経営にとってさまざまなメリットをもたらすとしている。
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