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世界的な需要増に対応、インドに産業用エンジンの生産拠点を設立:工場ニュース
ヤンマーは、インドにグループ会社「Yanmar Engine Manufacturing India Pvt.ltd」を設立し、新工場の建設を開始する。産業用エンジンを増産し、インド国内だけでなく世界的な需要増に対応していく計画だ。
ヤンマーは2019年1月23日、産業用エンジンの新たな生産拠点として、インドのタミル・ナドゥ州にグループ会社「Yanmar Engine Manufacturing India Pvt.ltd」を設立し、新工場の建設を開始すると発表した。生産開始時期は2020年を予定しており、生産能力は年間約8万台になる。
経済成長が著しいインドをはじめとする新興国では、今後農業機械や建設機械向けの産業用エンジンの需要拡大が見込まれている。同社はインドを産業用エンジン拡販の重要拠点として位置付けており、新たな生産拠点を立ち上げ、増産を図ることで、インド国内だけでなく世界的な需要増に対応していく計画だ。
インドにはエンジン部品のサプライヤーが集積しており、新たな生産拠点を確立することで、インドをはじめとした世界各国のニーズに対応する生産と高品質な製品の供給が可能になると見ている。
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