デルがVRとの統合を視野に入れたソフトウェアやPCの新製品を発表:VRニュース
デルが、機能を強化したPCの新製品とソフトウェアについて発表した。近接センサー搭載モデルやDolby Visionサポートモデルをはじめ、PCとスマートフォンの統合機能が強化されている。将来的にはVR機能も統合する予定だ。
デルは2019年1月8日、世界最大の家電、技術見本市「CES2019」で、PCの新製品とソフトウェアについて発表した。法人向け14インチ2-in-1ノートPC「Latitude 7400 2-in-1」、薄型軽量ノートPC「XPS 13」、ヒンジ部分にフルサイズのペンガレージを搭載した「Inspiron 7000 2-in-1」などで、日本国内での販売開始時期や価格は未定だ。
Latitude 7400 2-in-1は、世界で初めてIntel Context Sensing Technologyによる近接センサーを搭載。ユーザーを感知して起動し、Windows Helloによる顔認識ですぐにログインできるExpressSign-in機能を備える。ユーザーがPCから離れる際は、その状況を認識して自らロックをかけるため、バッテリーを無駄なく使え、セキュリティも保持する。
また、可変トルクヒンジを採用しており、開閉が容易になった。1回の充電で最長24時間バッテリーが駆動する。1時間で最大80%の充電が可能だ。
13インチのXPS 13は、最新の第8世代Intel Core クアッドコアプロセッサを搭載。フレームレスのディスプレイは従来のまま、同社最小となる2.25mmのHD Webカメラを本体上部に設置した。このカメラにより、映像の視聴がより快適になる。
同社のノートPCでは初めてDolby Visionをサポートしており、これまで以上の明るさとコントラスト、色彩を再現して、鮮やかな画像を提供する。標準的な画像と比較すると、最大40倍の明るさで画像を際立たせ、10倍の暗さで黒を表現できる。
Inspiron 7000 2-in-1は、13インチ、15インチを用意。付属するフルサイズアクティブペンをヒンジ部分に収納でき、使用時の自由度が広がった。また、最新の第8世代Intel Coreプロセッサを搭載する。新キーボードには電源ボタンと指紋リーダーを一体化した電源キーが組み込まれており、15インチ2-in-1に初めてテンキーが追加できるようになった。
ノートPCの他、「DELL CINEMA」では、CinemaColor、CinemaSound、CinemaStreamがアップデートされた。これにより、ノートPCのXPS、Inspironの一部製品には、鮮やかな色彩、クリアなサウンド、優先順位に応じたコンテンツストリーミングが標準装備される。Dolby Visionによって色彩がさらに鮮明になり、Waves MaxxAudio NXがユーザーの頭の動きを追跡して、サウンドを常にユーザーの方へと指向させるなど、オーディオ機能が強化している。
Dell Mobile ConnectによるPCとスマートフォンの統合機能も進化した。Dell Mobile Connectにワイヤレスでのファイル転送機能を追加。インターネットに接続していない状態でも、Android端末とPCの間で、画像などのファイルをドラッグアンドドロップで移動できる。
さらに、スマートフォンをVR(仮想現実)体験と融合させ、VRゲームのプレイ中に通知を受信したり、電話をかけたりできるようにすることを検討している。Android端末では、VRの3D空間に表示されたスマートフォンから、モバイルアプリケーションへのアクセスやタッチ操作ができるようになる予定だ。
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