ニュース
不良品判定を90%自動化、半導体工場向け画像検査AIで協業:製造ITニュース
アドダイスは、AJSと半導体工場向けのHORUS AI専用バージョン「HORUS AI for SemiCon-EX」クラウドサービスの国内展開に関する協業を開始する。新規顧客獲得のためのプロモーションおよび営業活動を共同で行う。
アドダイスは2018年12月4日、AJSと半導体工場向けのHORUS AI(ホルスエーアイ)専用バージョン「HORUS AI for SemiCon-EX」クラウドサービスの国内展開に関する協業を開始すると発表した。
アドダイスのHORUS AI for SemiCon-EXでは、アドダイスの画像検査AI(人口知能)「HORUS AI」を用いて、半導体製造工程に深層学習を用いたサービスを提供する。半導体製造工程における専門家の判断をAIに学習させるためのデータをアドダイス独自の技術によって構築し、半導体製造工場の画像検査工程をAI化する。同サービスには、半導体製造工程の画像検査におけるAI化に必要なチューニングが組み込まれている。
HORUS AI for SemiCon-EXを導入することで、不良品判定の工程を90%AI化でき、不良判定判断のばらつきが無くなる。また、教師データ作成が必要となる従来技術と比較して5倍の生産性を持ち、導入実績があるためリスクなく早期に導入できる。
今後、アドダイスとAJSは、同クラウドサービス提供の国内展開の共同実施、新規顧客獲得のためのプロモーション、営業活動を共同で行うとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GEヘルスケアの日野工場がルネサスの「e-AI」を採用、不良品発生を65%削減
ルネサス エレクトロニクスは、GEヘルスケア・ジャパンと共同で、製造機械向け「AIユニットソリューション」を用いた実証実験を実施したと発表した。GEヘルスケア・ジャパンの日野工場では、適用工程における不良品の発生を最大約65%削減するなど大幅な生産性向上が可能なことを確認できたという。 - AIを利用した製造業向け予知保全サービスの提供を開始
日本システムウエアは、製造業向け予知保全サービス「Toami Analytics for 予知保全」の提供を開始した。これまで「Toami Analytics」の提供を通じて蓄積したAI活用や統計手法のノウハウを、予知保全向けにパッケージ化した。 - ディープラーニングを活用したオープンプラットフォームのベータ版を提供
ABEJAは、Partner Ecosystem参加企業を対象に、IoTデバイスやネットワークなどと連携するオープンプラットフォーム「ABEJA Platform」のベータ版の提供を開始した。正式版は2018年2月のリリースを予定している。 - 化学業界向けAI・IoTサービスの構築検討で協業
スカイディスクとAJSは、総合化学関連業界向けAI・IoTサービス構築検討のための業務に関する基本合意書を締結した。スカイディスクのクラウドで利用できるAI分析サービス「SkyAI」を活用する。 - 2つの成膜工程を一体型したロールtoロール成膜装置
日立造船は、フィルム基板対応の反射防止膜と防汚膜の成膜工程を一体型した、ロールtoロール成膜装置「HARD-F series」を発売した。製造ラインをコンパクトにし、製造時間を短縮する他、膜の防汚、耐久性能が2倍以上に向上している。 - プラズマダイシング工法向けレーザーパターニング装置の受注開始
パナソニック スマートファクトリーソリューションズと東京精密は、共同開発したレーザーパターニング装置「AL300P」の受注を開始した。シリコンウエハーからダメージなしでチップを切り出せる、プラズマダイシング工法向けの装置だ。