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画像認識で機器メーターを読み取る機能を追加、設備保守業務を効率化:製造ITニュース
コネクシオは、IoTシステムの構築を支援する「Smart Ready IoTソリューションテンプレート」のメニューに、メーター読み取り機能を追加した。既設の設備や機器メーター類からデータを取得し、可視化する。
コネクシオは2018年12月7日、IoT(モノのインターネット)システムの構築を支援する「Smart Ready IoTソリューションテンプレート」のメニューに、メーター読み取り機能を追加し、提供を開始した。料金は初期費用が22万円から、月額費用が1万3000円からとなる。
今回提供を開始したメーター読み取り機能は、既設の設備や機器メーター類からデータを取得し、可視化する。画像認識エンジンを搭載しており、アナログメーターやランプ、7セグ表示の数値情報を読み取ることができる。
メーターを撮影できる位置にカメラを取り付け、画像認識範囲を指定する。読み取ったデータと画像はクラウドに保存され、いつでも閲覧やファイル出力ができるため、日報や点検記録などの帳票作成を支援する。また、保存した監視データを分析することで、メンテナンスや巡回業務の効率化につながる。
カメラ1台に対し、メーターは最大10個まで読み取りが可能だ。メーターが密集した制御盤でも、少ないカメラ台数で対応できる。データ収集は、常時または任意のタイミングが選択できる。
同社では、製造業のネットワーク非対応設備や機械全般の保守点検業務、ガス石油プラントなどの設備巡回監視、法定点検業務での利用を見込む。
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