生まれ変わった制御と計測の展示会、ロボットなどを加えて2019年11月に開催:FAニュース
日本電機工業会(JEMA)、日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)は、「システムコントロールフェア(SCF)/計測展TOKYO」から改称した「IIFES(アイアイフェス)2019」の出展申し込みを2018年12月11日に開始することを発表した。
日本電機工業会(JEMA)、日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)は2018年12月6日、「システムコントロールフェア(SCF)/計測展TOKYO」から改称した「IIFES(アイアイフェス)2019」(2019年11月27〜29日、東京ビッグサイト)の出展申し込みを2018年12月11日に開始することを発表した。
「IIFES」は、SCFと計測展TOKYOという、隔年開催の2つの産業展示会を統合する形で新たに生まれた展示会である。新展示会の名称「IIFES」は「Innovative Indsutry Fair for E x E Solutions」を示す。「Innovative Indsutry Fair」で先進性や創造性に富んだ産業展示会であることを訴える一方、「E x E Solutions」の「E」でElectrical、Electronic、Engineeringなどの電機、計測、工業を連想する言葉を意味し「x」でそれらが組み合わさっている様子を表している※)。
※)関連記事:「SCF/計測展」が2019年から模様替え、新名称は「アイアイフェス」へ
「IIFES2019」のテーマは「日本発、MONODZUKURIが世界を加速する」である。「MONODZUKURI」は、「日本のモノづくりとデジタルテクノロジーを組み合わせて世界に発信する意味が込められている」(IIFES実行委員会 委員長の山内幸司氏)とする。
また今回は新たに出展対象分野について、新たに「産業用ロボット」と「クラウド」「エッジコンピューティング」を追加した。前回の展示会までは日本ロボット工業会などが主催する「国際ロボット展」と同会場での開催となっていたが、2019年は開催時期がずれたということも1つの要因だが、山内氏は「モノづくりにロボットは欠かせない存在となっている。既に以前の展示会でもロボットを出展するケースが増えてきていた。制御と組み合わせるロボットの領域も広がってきており、IIFESでも加えるべきだと考えた。今後も継続的に取り扱うテーマとしていく」と考えを述べている※)。
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前回開催の2017年は953小間の出展で5万3243人の来場だったが、今回は1200小間の出展で6万人の来場を目指す。また、海外から来場者の強化を進め、前回が約2000人の来場だったのに対し、IIFES2019では3000人の来場を目指すとしている。山内氏は「海外の展示会との連携や告知など、発信を強化していく」と今後の方向性について述べている。
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