「SCF/計測展」が2019年から模様替え、新名称は「アイアイフェス」へ:FAニュース
日本電機工業会(JEMA)、日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)は2018年5月22日、隔年で開催してきたオートメーションと計測の先進技術総合展「SCF/計測展 TOKYO」の名称を変更することを発表した。
日本電機工業会(JEMA)、日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)は2018年5月22日、隔年で開催してきたオートメーションと計測の先進技術総合展「システムコントロールフェア(SCF)/計測展 TOKYO」の名称を「IIFES(アイアイフェス)」に変更することを発表した。
SCFは制御技術の展示会として1988年に第1回を開催。その後、毎年開催と隔年開催、大阪開催と東京開催などを適宜変えながら19回の開催を続けてきた。一方の計測展は1955年の開催以降、半世紀以上の開催を続けてきた展示会である。こちらも名称や開催場所、開催間隔などを変更しながら、37回の開催を行ってきた。
しかし、第4次産業革命などによる産業の変革が進む中で、2つの展示会の協力を進めていく必要性を感じていたという。この流れに合わせて2013年から協調を開始。同場所開催から始めて、共同で実行委員を組織するなど協力の幅を広げてきた。
IIFES実行委員会 委員長の山内孝司氏は「2013年の開催で初めて同じ場所でSCFと計測展を実施した。その時は同じ展示会場ではあったが、それぞれの来場客などを考慮し会場を分ける形で実施した。ただ、実際には共通する部分も多く、回遊も問題ないことが分かり、2015年には会場内での境界なしに一体で実施。さらに手応えを深め、2017年には実行委員会も一体化した。そして2019年から本当に1つの展示会として実施することを決めた」と経緯について紹介した。
新展示会の名称「IIFES」は「Innovative Indsutry Fair for E x E Solutions」の頭文字をとった言葉である。「Innovative Indsutry Fair」で先進性や創造性に富んだ産業展示会であることを訴える一方、「E x E Solutions」の「E」ではElectrical、Electronic、Engineeringなどの電機、計測、工業を連想する言葉を意味し「x」でそれらが組み合わさっている様子を表している。
新展示会では新たなコンセプトとして以下の3つの価値を訴求する。
- 電機および計測産業を核とする産業界の最先端技術と情報が集う場を提供し、異業種や他産業との連携も進める
- 多様化する社会環境に適した“MONODZUKURI”をグローバルに提言
- 出展者、来場者、主催者のバリュー共創を実現
2019年は11月27〜29日に、東京ビッグサイトの西1〜4ホールとアトリウムを使って開催する。出展社数の目標は300社で、出展小間数は1200小間を予定。来場目標6万人としている。
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