ニュース
車輪製造ラインにおける圧延工程を全面更新:工場ニュース
新日鐵住金は、交通産機品事業部製鋼所で車輪製造ラインにおける圧延設備「ホイールミル」の全面更新を決定した。投資額は約24億円、2021年春頃の稼働を予定している。
新日鐵住金は2018年11月21日、交通産機品事業部製鋼所で、車輪製造ラインにおける圧延整備「ホイールミル」の全面更新を決定したと発表した。投資額は約24億円、2021年春頃の稼働を予定している。
最新鋭のホイールミルを導入し、同社の回転鍛造技術と組み合わせることで、圧延精度および品質レベルの向上を目指す。これにより、より付加価値の高い車輪を将来にわたって国内外に安定供給するための製造基盤を強化。また、欧州規格への対応力も強化し、グローバル化を加速する。
ホイールミルは、鉄道用車輪を製造する上で、熱間で車輪の形状を造り込む工程を担う重要な設備だ。同社は、2020年中期経営計画の主要施策の1つである「国内マザーミルの“つくる力”の継続強化」の一環として、ホイールミルの全面更新を決定した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 融合からその先へ、新日鐵住金が目指すIoTやAIによる生産性改革
新日鐵住金は同社のIT戦略の取り組みについて紹介。合併後のシステム統合の取り組みにめどが立ったことからIoTやAIなど高度ITを活用した生産性改革に取り組む方針を示した。 - 機械材料の定尺を知らないで設計できるのか!
機械材料にも「定尺」がある。材料の「標準サイズ」を知らなくては、設計・製造はできない。 - それでも製造業にとって“スマート工場化”が避けては通れない理由
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第25回となる今回は「そもそもスマート工場化って必要なの?」という点について考察してみたいと思います。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - フリーソフトだけで構造解析をやってみる(上)
フリーで使える解析ツールを筆者が徹底検証して紹介! 簡単な形状の部品なら、実務レベルの解析が十分できる。