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光ディスクに強いパナソニック、秘訣は「三位一体と設備内製化」メイドインジャパンの現場力(22)(4/4 ページ)

パナソニックは2018年11月30日、報道陣向けに光ディスクなどを生産する津山工場(岡山県津山市)を公開。記録メディア市場で高いシェアを誇る同社技術力の源泉を、工場見学で見ることができた。

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品質検査ではロボットが活躍

 検査も全自動で行われており、生産されたディスクがロボットアームの手によりドライブに挿入され、検査が実行される。


ドライブにディスクを挿入するロボットアーム(クリックで拡大)

 その後、品質基準を満たしたディスクは12枚セットで1組となり、容量3.6 TB(テラバイト)の「マガジン」に収められる。ここでも、どのマガジンにどのディスクが収められたかといったデータは記録されている。


Archival Discが収められたマガジン(クリックで拡大)

 Archival Discを活用するデータアーカイブシステムのfreeze-rayでは、1ラックあたりに最大532本のマガジンが搭載できるため、ラックあたりの記憶容量は最大で1.9PBにも到達する。

 ペタバイトはあまりに大きいオーダーのため実感が湧きにくいが、「パナソニックグループが現時点で保有しているデータを合計すると3PB」(古川氏)と聞くと膨大な記憶容量を持つシステムなことが分かる。


freeze-rayシステムの隣に立つ大野氏。手にはArchival Discを持つ(クリックで拡大)

 また、工場正門前にはパナソニックの歴代社長が工場を視察した時に植樹した松が来訪者を出迎えており、その中には同社創業者で当時相談役だった松下幸之助氏が1980年5月に植樹した松もある。津山工場を訪問した機会には、これらの松を眺めるのも良い記念になるだろう。


松下幸之助氏が植樹した松(クリックで拡大)

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