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スーパーコンピュータ京がGraph500で8期連続世界第1位を獲得CAEニュース

理化学研究所らによる国際共同研究グループは、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングGraph500にて、スーパーコンピュータ「京」による解析結果が8期連続で第1位を獲得したと発表した。

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 理化学研究所は2018年11月14日、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングGraph500で、スーパーコンピュータ「京(けい)」による解析結果が、同年6月に続いて8期連続(通算9期)で第1位を獲得したと発表した。

 大規模グラフ解析は、ビッグデータの処理において重要な性能となる。今回、このグラフ解析で最高レベルの評価を得たのは、同研究所、九州大学、東京工業大学、バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター、富士通、フィックスターズによる国際共同研究グループだ。

 Graph500の測定には、京が持つ8万8128台のノードのうち8万2944台が使われ、京は約1兆個の頂点を持ち16兆個の枝から成る大規模グラフに対する幅優先探索問題を0.45秒で解くことに成功した。

 Graph500第1位獲得は、京が規則的な行列演算だけでなく、大半が不規則な計算となるグラフ解析においても高い能力を持つことを実証するものだ。運用開始から6年以上が経過している京が、ビッグデータ解析に関して現在も世界トップクラスの極めて高い能力を持つことが示された。

 なお、2位は中国の「Sunway TaihuLight」、3位はアメリカの「DOE、NNSA、LLNLセコイア」だった。

 国際共同研究グループは、同成果を普及するため、プログラムをオープンソース化し、GitHubレポジトリーより公開している。今後は、大規模高性能グラフ処理のグローバルスタンダードの確立を目指す。

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