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トヨタとPSAが小型車生産の合弁解消、年産20万台の工場はトヨタ傘下に製造マネジメントニュース

トヨタ自動車は2018年11月30日、グループPSAとの合弁会社であるトヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(TPCA)を完全子会社化すると発表した。これにより、TPCAはトヨタ自動車の欧州8カ所目の生産拠点となる。TPCAの生産能力は年間30万台で、2017年の生産実績は19万9000台だった。

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トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコの外観(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

 トヨタ自動車は2018年11月30日、グループPSAとの合弁会社であるトヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(TPCA)を完全子会社化すると発表した。これにより、TPCAはトヨタ自動車の欧州8カ所目の生産拠点となる。TPCAの生産能力は年間30万台で、2017年の生産実績は19万9000台だった。

 グループPSAが保有するTPCAの全株式をトヨタ自動車が取得し、2021年1月から完全子会社となる。生産と雇用は維持する。2019年末からはグループPSAからトヨタ自動車へのOEM供給を拡大するなど、両社は良好な関係を継続していく考えだ。

 TPCAは2002年に設立された。トヨタ自動車とグループPSAの折半出資で、資本金は51億4000万チェココルナ(約257億円)。欧州市場向けコンパクトカーであるトヨタ自動車の「アイゴ」、プジョー「108」、シトロエン「C1」を生産している。今後もこれらのモデルの生産は継続する。トヨタ自動車がTOCAを完全子会社化するのは、2002年に締結した小型車共同生産の合弁契約に含まれている持ち株比率見直しに関する条項に基づいている。

 トヨタ自動車とグループPSAは、小型車の共同生産に加えて、2012年から欧州向けの小型商用車でも協力している。グループPSAはプジョー「エキスパート」とシトロエン「ジャンピー」をベースにした小型商用車「プロエース」トヨタ自動車にOEM供給している。生産はフランスにあるグループPSAのオルデン工場だ。

 2019年末からは、グループPSAはスペインのビーゴ工場で生産する小型バンもトヨタ自動車に供給する。トヨタ自動車は小型バンの開発費や設備投資について応分を負担する。

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