新型「カローラ」の生産体制強化、ミシシッピ工場に1.7億ドルを投資:製造マネジメントニュース
トヨタ自動車はミシシッピ工場に1億7000万ドル(約186億円)を投資する。「カローラ」の新モデルの生産の効率化を図るため生産ラインを刷新する。2019年11月にビジタートレーニングセンターをオープンさせる。
トヨタ自動車は2018年4月26日(現地時間)、米国ミシシッピ工場(ミシシッピ州ブルースプリングス)に1億7000万ドル(約186億円)を投資すると発表した。「カローラ」の新モデルの生産を効率化するため生産ラインを刷新する。2019年11月に同工場内でオープンするビジタートレーニングセンターの鍬入れ式に合わせての発表となる。
新型カローラは同社の“もっといいクルマづくり”に向けた取り組みであるTNGA(Toyota New Global Architecture)に基づく車両となる。ミシシッピ工場はTNGAの導入とカローラの生産台数拡大に対応するため、今後1年間で400人を新たに採用する。
トヨタ自動車は2017年1月に開催された北米国際自動車ショーにおいて、5年間で米国に100億ドル(約1兆920億円)を投資することを発表。その後、「カムリ」の新モデルを生産するケンタッキー工場で13億3000万ドル(約1452億円)を、中型SUV「ハイランダー」を生産するインディアナ工場に6億ドル(約655億円)を投じることを決めた。
また、マツダと折半出資で米国に新工場を設け、2021年から稼働する予定だ。この新工場には両者で16億ドル(約1747億円)を投資し、マツダの新型クロスオーバー車とカローラを15万台ずつ生産する。これらを含めて、トヨタ自動車がこれまでに発表した米国での投資額は42億7000万ドル(約4662億円)に上る。
ミシシッピ工場を統括するToyota Motor Manufacturing Mississippi 社長のショーン・サッグス氏は、「ご愛顧くださるお客さまのために、より多くのカローラをお届けできるようになることをうれしく思う」とコメントしている。
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