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新素材、新形状、新コーティングで生産性を向上する超硬ドリル:FAニュース
不二越は、新開発の超硬素材を採用した超硬ドリル「アクアREVOドリル」を発売した。新素材と新形状、新コーティングの採用で長寿命化し、高速加工や幅広い材料への対応が可能になるなど、生産性向上とコストダウンに貢献する。
不二越は2018年11月1日、新開発の超硬素材を採用した超硬ドリル「アクアREVOドリル」を発売した。レギュラーと、主に浅い穴に用いるスタブの2タイプを用意。例えばレギュラーのφ6.0、全長82mmが9610円、スタブのφ6.0、全長66mmが8140円となる(いずれも税別)。同社は、初年度で年間10億円の販売を目指す。
アクアREVOドリルには、材料部門を有する同社の独自技術により開発した超硬素材が採用されている。この新素材は、従来は両立が難しかった硬さと靭性を備え、耐摩耗性に優れる。
また、ドリルの切れ刃形状を一般的なフック形ではなく、直線形にすることで切削時の応力を分散した。これにより、全ての加工条件下で切りくず形状が安定化し、生産性向上に貢献する。
コーティングも新たに開発したものだ。「REVO-Dコーティング」は、耐酸化性と耐摩耗性に優れた2種類の膜をナノレベルで積層して、強靭な膜を生成する。同ドリルには超平滑化処理も施されており、これまでにないスムーズな加工が持続できる。
新素材と新形状、新コーティングにより、他社従来品と比較して寿命が2倍以上となり、加工時間を削減する高速切削や高送り加工が可能になった。また、生材から高硬度材まで多様な材料に広く対応できるようになった。
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