この記事は、2018年11月16日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
一石二鳥のチャンスをつかむ工作機械メーカーの幸せ
2018年11月1〜6日に東京ビッグサイトで開催された「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」で特集ページを展開中です。随時、レポート記事を追加中ですので、ぜひご注目ください※)。
さて、今回のJIMTOFを振り返る中で、大きな印象に残ったのが、IoTへの取り組みの進み具合です。IoTの活用では、まず各機器などをつないで、見える化し、分析して、制御に進むというような流れで説明される場合が多いですが、実際には最初の「つなぐ」ということが意外に大変で、それをやり遂げるだけで一苦労となります。しかし、「つなぐ」だけでは価値を得られません。その先で何をするかが価値を左右するわけです。多くの企業がここで誤解をして、「つなぐ」ことに夢中になりすぎて、価値を得られずに挫折するケースも数多く見られます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 工作機械は“盛って”“つなげて”が当たり前に、JIMTOFプレビュー
2018年11月1〜6日に開催される「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」だが、前回の2016年開催に引き続き、「IoT活用によるつながる化」と「金属積層造形」が大きなテーマとなりそうだ。注目の展示テーマをプレビューする。 - つながる工作機械を推すマザック、クラウドとオンプレの両輪で戦う
ヤマザキマザックは2018年11月2日、IoT(モノのインターネット)を活用したコネクテッドサービス「Mazak iCONNECT(マザック アイコネクト)」について、2019年4月から提供を開始すると発表した。 - 日本精工が軸受診断技術「ACOUS NAVI」を展開拡大、「FIELD」「Edgecross」にも
日本精工は、「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」において、独自の軸受診断技術「ACOUS NAVI(アコースナビ)」の展開を拡大する方針を打ち出した。 - 超大型機械でこそ生きるIoT、東芝機械が新基盤「machiNet」を訴求
東芝機械は「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」において、独自のIoTコンセプト「IoT+m」によるIoTプラットフォーム「machiNet(マシネット)」の価値を訴えた。 - スマートファクトリーは人も進化させる、ジェイテクトが訴えるIoEの真骨頂
ジェイテクトは「JIMTOF2018」において、同社が推進するスマートファクトリーコンセプト「IoE」を体現する「人」に向けた新たなソリューションを出展。人と設備がそれぞれ成長する現実的な価値を紹介した。 - JIMTOF2018特集ページ