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インターネット経由で無人搬送車を操作可能な遠隔操縦ソリューション:ロボット開発ニュース
アスラテックは、無人搬送台車や自律搬送ロボットなどに遠隔操縦と遠隔管理機能を実装できるソリューションを開発した。離れた場所の無人搬送車の状況確認や、自律動作が機能しない場合の遠隔操縦などに対応する。
アスラテックは2018年10月26日、倉庫内の無人搬送台車や自律搬送ロボットなどの無人搬送車に、遠隔操縦や遠隔管理機能を実装できるソリューションを開発したと発表した。遠隔操作の専用Webアプリケーションと遠隔ロボットコントローラー「V-Sido WebConnect(ブシドー・ウェブコネクト)」を活用し、離れた場所の無人搬送車の状況確認や、自律動作が機能しない場合の遠隔操縦などに対応する。
同一ネットワークの他に、インターネット経由の遠隔操縦・遠隔管理ができる。CAN(Controller Area Network)やシリアル通信など、各種の通信プロトコルに対応している。
また、無人搬送車の操縦には、Webブラウザやゲームコントローラーが利用できる。360度カメラを含むカメラやマイクを使った遠隔モニタリングも可能で、GPSによる位置検出の表示にも対応する。
新規の無人搬送車の開発をはじめ、既存の無人搬送車に後から同ソリューションを組み込むことも可能だ。その際、改造は最小限に抑えることができる。
既に、同社が検証用に開発した試作無人搬送台車や、フランスのEffidenceが開発した無人搬送車「EffiBOT」など、複数の無人搬送車で動作を確認した。今後も、さまざまな無人搬送車に対して、同ソリューションを提供する予定としている。
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