ヒト型ロボットを簡単制御「V-Sido CONNECT」、先行版を販売開始:ロボット開発ニュース
アスラテックはヒト型ロボットの動きを制御できるマイコンボード、「V-Sido CONNECT」の開発者向け先行版「V-Sido CONNECT RC」を数量限定で販売する。
アスラテックは2015年3月2日、ヒト型ロボットの動きを制御できるマイコンボード「V-Sido CONNECT」の開発者向け先行版「V-Sido CONNECT RC」を3月9日より販売開始すると発表した。価格は9800円(税別)で、50個の個数限定販売となる。販売は同社直販サイトのみで行う。
本製品は同社のロボット制御OS「V-Sido OS」をハードウェア(マイコンボード)へ実装したもの。ヒト型ロボットに搭載されているサーボモーターやセンサーをこのボードへ接続すると、ロボットの姿勢制御や複数サーボの連携処理など複雑な処理をボードが行ってくれるため、ロボットの制御を容易に行える。
V-Sido CONNECT RCが搭載するインタフェースはサーボ用ポート(RS-485×1、TTL RS-232C×1)、通信用ポート(TTL RS-232C×1)、センサー用ポート(I2C×2、汎用I/O×4)。動作電圧はDC3.3VまたはDC5〜12V、基板サイズは38×33mmだ。
購入者にはV-Sido CONNECT RCを接続したロボットを、インターネット経由で遠隔操作する「Web Controller for V-Sido CONNECT」を無償提供する。V-Sido CONNECT RCを制御するためのAndroidアプリとWebインタフェースで構成されており、Webブラウザ経由でのロボット操作が可能になる他、このシステムのAPIを独自アプリの開発に応用することも可能だ。
V-Sido CONNECT RCは先行版であるため、対応するロボットとサーボは限定されているが(ロボットはHPI Japan「GR-001」、サーボは双葉電子工業「RS304MD」「RS303MR」のみ対応)、正式版では多種多彩なロボットとサーボに対応する予定。正式版は2015年中に発売する予定としている。
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