オムロンがアーム型協働ロボットを投入、柔軟な製造現場実現へ:FAニュース
オムロンはモノづくり現場において人と同じ空間で安全に作業を行えるアーム型の協働ロボット「TMシリーズ」をグローバル40カ国で発売した。
オムロンは2018年10月26日、モノづくり現場において人と同じ空間で安全に作業を行えるアーム型の協働ロボット「TMシリーズ」をグローバル40カ国で発売したと発表した。オムロンでは同年5月に台湾のロボットメーカーTechman Robot(以下テックマン)との提携を発表しているが今回の新製品はこの提携によって実現したものとなる※)。
※)関連記事:オムロンが協働ロボットに参入へ、台湾テックマンと協業
新製品の「TMシリーズ」は、人と同じ作業空間での使用を可能とする他、従来の一般的な産業用ロボットでは難しかった、迅速な立ち上げや段取り替えなどをユーザー自らが簡単に行える環境の提供を目指す。従来は人にしか出来なかった「部品の設置や取り出し」「箱詰め」「ねじ締め」などの作業を担わせることができる。
具体的には、フローベースの直感的なユーザーインタフェースを持つプログラミングツールと簡単なティーチングで、ロボット言語などの専門知識なしで作業設定が可能となる。さらに、「照明付きビルトイン型ビジョンシステム」を標準搭載。「パターンマッチング」や「バーコード読み取り」「カラー識別」などの画像センシング機能を備えており、簡単な画像登録で検査や計測、仕分け作業を簡単に実現する。
さらに、人や障害物を自動で回避しモノを搬送する自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」との接続性を高めた「モバイル対応モデル」を同時に発売。ユーザーは、「LDシリーズ」に「TMシリーズ モバイル対応モデル」を搭載することで、モノの搬送に加え、持ち上げてトレイに載せかえる「ピック&プレース」など搬送前後の作業を担当させられる。
製品の仕様としては、アーム長は、900mm、1100mm、1300mmの3つを用意し、可搬質量は4kg、6kg、12kg、14kgの4種類を用意している。
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