ツール搭載本数を大幅に増やした小型精密主軸台移動形CNC自動旋盤:FAニュース
シチズンマシナリーは、小型精密主軸台移動形CNC自動旋盤シンコム「L12」シリーズに「V III型」「X型」を追加した。ツール最大搭載本数の大幅増や、複雑な加工に対応できる豊富な回転工具により、生産性や複合加工性能が向上した。
シチズンマシナリーは2018年10月10日、小型精密主軸台移動形CNC自動旋盤シンコム「L12」シリーズに、新たに「V III型」「X型」を追加した。2019年4月より販売を開始する。
最大加工数径12mmのシンコムL12シリーズは、汎用性が高く、精密機器や医療、自動車の部品など小径の金属加工に適している。
今回新たに加わった2機種は、数多くのツールを装着可能で工具同士が干渉しにくい、水平ツールレイアウトを踏襲。さらに、多様な加工ニーズに対応するモジュラーツーリングを採用し、背面主軸へY2軸を追加(X型)したことで、ツールの最大搭載本数が大幅に増加。従来機「V II型」の28本から、V III型は34本、X型は38本になっている。
また、豊富な回転工具をそろえ、材料の端面の偏心した位置への穴あけ加工、斜め穴加工が可能な「角度調整式端面スピンドル」、ワーク端面に溝を入れる「スリ割スピンドル」、ねじ切り加工の「スレッドワーリング」など、複雑な加工に柔軟に対応する。
他にも、背面主軸駆動方式をベルトからビルトインモーターへと変更したことで、背面主軸の最高回転数が最大1万2000min−1に(V II型比で2割アップ)。加減速時間も短縮し、生産性を向上している。
同社は、上位機種のX型を、同年11月1日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2018」に出展する。
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