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3Dプリント後のパラフィンWAX除去を短時間で:3Dプリンタニュース
京葉ケミカルは、3Dプリント後のサポート材除去を効率化する洗浄液「EXTRIPPER」を発表した。これまで多大な労力を要していたサポート材の除去が、短時間でできるようになる。
京葉ケミカルは2018年9月4日、3Dプリント後のサポート材除去作業を効率化する洗浄液「EXTRIPPER(エクストリッパー)」を発表した。サポート材除去の他、機械加工時の削粉除去などにも利用できる。販売開始は今秋を予定する。
3Dプリント後に、サポート材として使用したパラフィンWAXを除去する作業は、人がブラシで数時間こするなど多大な労力が必要だった。
EXTRIPPERは、手作業なしでサポート材を素早く除去できる。水で6〜10%に希釈した同洗浄液に3D造形物を投入し、超音波洗浄機で洗浄すると、液体に変換されたパラフィンWAX成分が液面に浮上分離し、数分から20分程度で除去作業が完了する。
分離したパラフィンWAXは「固形物」として廃棄でき、残った液は繰り返し利用できるため、廃液の頻度が少なくなる。廃液は弱アルカリ性廃水として処理可能だ。
例えば、従来の方法では2日間かかっていた極めて細かい網の洗浄が50分で終了した。他に洗浄事例として、非常に薄く、柔らかいため、手作業では破れることもあったシリコン系製品の洗浄に成功したケースなどがある。
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