初心者でも数分でIoTセンサー情報を可視化できるキットを発売:組み込み開発ニュース
東京エレクトロン デバイスは、数分でIoTセンサー情報の可視化ができる「Azure IoT ノンプログラミングキット with SORACOM」を発売した。IoTアプリケーションの開発経験がない人でも、IoTシステムをプログラミングなしで容易に構築できる。
東京エレクトロン デバイスは2018年8月28日、数分でIoT(モノのインターネット)センサー情報の可視化ができる「Azure IoT ノンプログラミングキット with SORACOM」を発売した。価格は9万9800円(税別)で、別途、SORACOMの利用料が必要となる。
同キットは、マルチセンサータグ、IoTゲートウェイ、SORACOMのセルラー通信、Microsoft AzureのIoT Hub、Time Series Insightsを利用することで、数分でIoTセンサー情報の可視化ができる。
IoTシステムの構築手順書が提供されるので、IoTアプリケーションの開発経験がない人や初心者でも、専用アプリケーション(TED Azure IoT with SORACOM)の画面操作だけで、マルチセンサータグの情報収集やMicrosoft Azureへの送信、データ蓄積、可視化までのシステムをプログラミングなしで構築できる。
また、IoT向けの接続サービス「SORACOM Air SIM」を同梱。キット購入後にWebからユーザー登録して認証を受ければ、データ転送サービスSORACOM Beamにより暗号化されたセンサー情報を、3G/LTEの携帯電話通信網経由で安全に送信できる。
IoTゲートウェイは−20℃〜70℃の過酷な環境に対応し、Android OS搭載で、スマートフォンと同じ感覚で操作できる。
なお、同社は有償のAzureトレーニングを開講している。受講によりユーザーは、運用中のIoTシステムへ同キットを展開できるようになる。
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