位置情報システムを容易に構築できるIoTキットを発売:組み込み開発ニュース
東京エレクトロン デバイスは、位置情報システムを容易に構築できる「TED Azure IoTキット-GPS」を発売した。GPS情報と外部センサーのデータをクラウドの「Microsoft Azure」に送信し「Power BI」を用いて可視化できる。
東京エレクトロン デバイスは2018年1月23日、位置情報システムを容易に構築できる「TED Azure IoTキット-GPS」を発売した。GPSトラッカー、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイ端末、センサー、SIM、クラウドをパッケージ化したもので、GPS情報と外部センサーからの収集データを「Microsoft Azure」に送信し「Power BI」を用いて可視化する。価格は9万9800円(税別)となる。
GPSゲートウェイ端末には、GPSトラッカーとIoTゲートウェイが一体化したコヴィアの「Acty-G1」を採用。同端末は、実質的には液晶画面を省略したAndroidスマートフォンであり、Azure Certified for IoT認証も取得している。また、人工衛星みちびき対応のGPS、ジャイロセンサー、加速度センサー、3800mAhの大容量バッテリーを搭載し、常設時はAC常時給電もできる。Wi-Fiと3G/LTE通信を採用しており、Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリングも対応可能だ。
他に、Acty-G1専用の外部温度センサーや、クラウドとすぐに通信できるNTTコミュニケーションズのプリペイドSIM「OCNモバイルONE」が付属。GPSトラッカーからの位置情報や外部温度を取得し、Power BIによって見える化するまでの過程を構築するガイドも用意した。
同社では、物流業での荷物のリアルタイム管理・追跡、配送車両の運行管理や配送ルート効率化分析、配送時の温度管理、重機や設備・資材の所在管理などでの利用を想定している。
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