ニュース
機械学習によるIoTセキュリティ対策ソリューションを提供:製造ITニュース
東京エレクトロン デバイスは、米ZingBoxのIoTデバイスセキュリティ対策ソリューション「IoT Guardian」の提供を開始した。デバイスの正常時の通信パターンを機械学習で把握することで、異常や脅威を自動で検知・制御する。
東京エレクトロン デバイスは2017年11月8日、米ZingBoxのIoT(モノのインターネット)デバイスセキュリティ対策ソリューション「IoT Guardian」の提供を開始した。価格は、100デバイスで37万2000円からとなる(年間サブスクリプション、ヘルプデスクサービスを含む)。
IoT Guardianは、クラウドベースのIoTセキュリティソリューションで、「可視化」「リスク検知」「保護」の3つの機能を備える。
可視化機能では、デバイスの検出、認識、分類、特定を全自動で実施する。IoTデバイスへエージェントなどをインストールする必要はない。
リスク検知では、デバイスの正常時の通信パターンを独自の機械学習によって把握し、不審な通信などの異常を検知してリスク分析やアラート通知をする。デバイスごとの脆弱性もスコアリングする。
保護機能では、不審な振る舞いや脅威を自動検知し、制御する。不正通信の相手先を判断できるため、各種のファイアウォールやSIEMとの連携による、IoTデバイスへのアクセス制御も可能だ。
同社では、IoT Guardianの導入、構築、検証支援までをサポート。ヘルプデスクサービスも提供する。
関連記事
- サイバー空間の脅威の変遷とその対策からIoTセキュリティを学ぶ
あらゆるモノがインターネットにつながるIoTがサイバー攻撃者にとっての新たな標的になりつつあります。本連載では、セキュリティを意識したIoTデバイス設計の勘所を解説します。第1回では、サイバー空間の脅威の変遷とその対策から、IoTセキュリティがどういうものかを考えます。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - 工場のネットワークセキュリティ対策とは?
インダストリー4.0や工場向けIoTなどに注目が集まっていますが、そもそも工場内のネットワーク環境は、どのように構築すべきなのでしょうか。本連載では、産業用イーサネットの導入に当たり、その基礎から設備設計の留意点などを含めて解説していきます。第5回では、工場のネットワークセキュリティ対策について解説します。 - 制御システムセキュリティの現在とこれから
制御システム技術者が知っておくべき「セキュリティの基礎知識」を分かりやすく紹介する本連載。最終回となる今回は、今までに述べてきた制御システムセキュリティの基礎的な考え方をまとめた上で、これから制御システムセキュリティの分野がどうなっていくのかについての考えを紹介する。 - 制御システムを守るためにまず押さえるべき7つの対策点
制御システムにおけるセキュリティが注目を集める中、実際に攻撃を受けた場合どういうことが起こり、どう対応すべきか、という点を紹介する本連載。4回目となる今回は、セキュリティ事故を引き起こさないようにするには、どういった対策が事前に必要かを解説する。 - PLCが人質に取られて脅迫される時代へ、IoTがもたらす産業機器の危機
JPCERT コーディネーションセンターと経済産業省は「制御システムセキュリティカンファレンス」を開催。高度化が進む、制御システムへの攻撃の事例を紹介した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.