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次世代型スマートモビリティ第1号を納入、患者の自立・介助者の負担軽減に:医療機器ニュース
テムザックは、次世代型スマートモビリティ「RODEM」の第1号を草津総合病院に納入した。後ろから乗ることができるため、転倒リスクが軽減し、被介助者の自立支援や介助者の負担軽減にもつながる。
テムザックは2018年8月28日、次世代型スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」の量産屋内モデルの第1号を草津総合病院に納入したと発表した。サイズは690×1000〜1203×920〜1254mmで、重さは174kg。充電はプラグイン方式(家庭用AC100V)を採用し、充電時間約8時間で約15kmの走行ができる。
RODEMは、座れるが歩けない人でもスムーズに移乗・移動ができるユニバーサルデザインの次世代型スマートモビリティだ。ロボット、モビリティ(乗り物)、車いすとしての役割を1台で担う。
医療や介護の現場で、ベッドから車いすやトイレに乗り移る(移乗)際、体を大きく旋回させる動作が転倒リスクとなり、介助者側の身体的負担も大きいという課題があった。RODEMは後ろから乗ることができるため、体の向きを変えることなくベッドやいす、トイレなどへの移乗が可能となる。
また、狭い場所でも容易な旋回、スマートフォンによる遠隔操作、会話の際に歩行者と視線の高さを合わせられるなどの特徴を持つ。被介助者の生活空間を広げ、自立度を高める自立支援や、介助者の負担軽減に寄与することが期待される。
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