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「自分の足で立って歩く」を手助けするロボット介護機器、安川電機が開発
「ヒューマトロニクス事業の確立」を掲げる安川電機が、高齢者などに向けたロボット介護機器「屋内移動アシスト装置」を開発した。
安川電機は2015年12月24日、高齢者などに向けたロボット介護機器「屋内移動アシスト装置」を開発したと発表した。足腰が弱くなり歩行器への乗り移りが難しくなったひとが利用することでベッドとトイレの往復など、屋内での移動と立ち座り動作を支援し、QOLの向上につなげる。
自宅(在宅)はもちろん、病院や介護施設などでの利用を想定しており、今後は介護施設や評価期間での評価の後、実用化に向けた改良を行うとしている。
本機器は利用者が座った状態から立ち上がる際、テーブル部がスイングに移動し、立ち座りに必要な力をアシストする。駆動輪には同社サーボモーターが搭載されており、その制御によって急激な姿勢変化を防止、加えて、従来の歩行器では困難だった最小回転半径でのコンパクトな旋回動作を補助する。
同社は長期経営計画「2025年ビジョン」にて「ヒューマトロニクス(HumanとMechatronicsの造語)事業の確立」を掲げ、ロボット介護機器の開発に取り組んでいる。なお、本製品の開発は経済産業省・日本医療研究開発機構が公募した「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の一環として行われている。
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