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価格を半分にした高齢者向けの移動支援ロボット
高齢者向け移動支援ロボット(アシストカート)の新製品「ロボットアシストウォーカー RT.2」を発表した。機能を絞り込むことで既存製品の半額、10万円以下での提供を目指す。
RT.ワークスは2016年4月18日、高齢者向け移動支援ロボット(アシストカート)の新製品「ロボットアシストウォーカー RT.2」を発表した。
既存「ロボットアシストウォーカー RT.1」の機能を絞り込むことで低価格化を実現しており、「RT.1(直販価格22万8000円)の半分程度」(同社)となる10万円以下での提供を目指す。
ロボットアシストウォーカーはロボット技術を投入したシニア向けの電動歩行アシストカート。坂や傾斜など歩行路の状態に応じたアシストを自動的に行うことで利用者を手助けする他、グリップ内のセンサーを利用した自動停止装置なども備える。新製品の「RT.2」では既存「RT.1」が備えていたGPSやネットワーク機能、見守り機能などは省かれているが、軽量化(約15kgから約9kgに)を進めたことで扱いやすさも向上している。
GPSやネットワーク機能を排したことで、高齢者向けの電動歩行器(歩行車)に近い製品となっているが、「今日の歩行は○kmでした」「急斜面です。注意してください」というように歩行距離や路面状態を音声で知らせる機能を備えており、利用者に優しい”製品となっている。
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