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ハイプサイクルの「黎明期」なモノに直面して思うことオートモーティブメルマガ 編集後記

精いっぱいの批判です。

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この記事は、2018年9月5日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


ハイプサイクルの「黎明期」なモノに直面して思うこと

 米国の調査会社Gartner(ガートナー)が毎年発表する「ハイプサイクル」をご存じでしょうか。先進的な技術に対して黎明(れいめい)期で爆発的に期待が高まり、技術的なハードルが見えてきたところで幻滅され、必要性を説く啓蒙(けいもう)活動期を経て安定した普及に至る……という共通のパターンで定着することに着目し、今の旬な技術がパターンのどのあたりに位置するかをまとめた調査です(※1)

(※1)関連記事:デジタルツインや深層学習は“過度の期待のピーク”、ARは“幻滅期”のどん底

 2018年現在、過度な期待のピークに新たに入ったのは、「デジタルツイン」や「バイオチップ」「ブレインコンピュータインタフェース」「スマートロボット」「自律モバイルロボット」「ディープニューラルネットワーク向けASIC」だそうです。これらに携わる読者の方も多いことでしょう。実感としてはいかがですか。

 2018年のハイプサイクルでは、黎明期の最初に該当し、まだ期待度が高くない技術の1つに「空飛ぶ自律走行車」というものがあります。先日、これに関連した官民の会合を傍聴しに行きました(※2)。ガートナーの調査通りで、筆者は「空飛ぶクルマ」に全く期待できないと思いました。それどころか、今後期待できるようになるとは思えない、とすら感じました。取材陣は大勢詰めかけていたので、世間的にはもう期待が高いのかもしれません。

(※2)関連記事:夢膨らむ「空飛ぶクルマ」、MRJも苦労した耐空証明が事業化のハードルに

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