噴射力を約50%高めた医用ジェットウォッシャー超音波洗浄装置:医療機器ニュース
シャープは、噴射力と洗浄力を向上した医用ジェットウォッシャー超音波洗浄装置「MU-7500」シリーズを発表した。新設計の回転ノズルでシャワーの噴射力が約50%向上し、超音波の周波数を連続的に変化させて洗浄ムラを抑える。
シャープは2018年8月8日、噴射力と洗浄力を向上した医用ジェットウォッシャー超音波洗浄装置「MU-7500」シリーズを発表した。シングルドアの「MU-7500S」、ダブルドアの「MU-7500D」の2モデルで、同年8月下旬に発売する。価格はMU-7500Sが1300万円、MU-7500Dが1400万円となっている(いずれも税別)。
MU-7500シリーズは、水圧で汚れを落とすジェットウォッシャー洗浄と、洗浄しにくい箇所に入り込んだ汚れに強い超音波洗浄を組み合わせた医療器具用洗浄装置だ。
新たに設計した回転ノズルにより、従来機「MU-5300」と比較してシャワーの噴射力が約50%高まり、洗浄力が向上した。また、超音波の周波数を連続的に変化させ、超音波を槽内に行き渡らせて洗浄ムラを抑える。
超音波発振器を含めたサイズは、1090×1000×2100mm(開扉時は2355mm)。大型ラックに最大15個のバスケットを収納できるため、多くの器具やトレイを一度に洗浄できる(5段洗浄ラックとバスケットはオプション)。
本体のカラー液晶タッチパネルは10.4型と大きく、運転状況や洗浄終了までの時間、洗浄液の温度などを大きな文字で表示する。さらに、洗浄、乾燥などの時間、槽内の温度推移などのデータからレポートを自動作成する「洗浄帳票作成システム」を新たに搭載しており、これまで手書きで作成していた運転履歴のレポート作成を自動化し、業務を効率化する。
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