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上海の制御機器生産工場を増設、中国での旺盛な自動化投資需要に対応:工場ニュース
オムロンは、オムロン上海に第2工場を増設すると発表した。制御機器の生産能力を倍増し、中国での旺盛な自動化投資需要に応える。
オムロンは2018年6月8日、制御機器を生産するオムロン上海に第2工場を増設すると発表した。投資総額は10億円で、延床面積は9102m2。同年7月に稼働開始する。
中国では人件費の高騰や人手不足の深刻化を背景に、製造現場の自動化やスマート化が急速に進んでいる。また、中国政府の「中国製造2025」の下、制御機器や産業用ロボットの需要が拡大している。
こうした中国の産業ロボット市場に対応するため、同社は第1工場内に産業用ロボットの生産ラインを新設する。
また、第2工場の増設により、光電センサーや近接センサーなどFA用制御機器を増産する体制を構築。2020年度には、2017年度比の約2倍に生産能力を強化し、センサー本体を1カ月当たり170万台生産する。
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