心拍変動データから感情を可視化、感情疲労や心理的負荷を早期発見:医療機器ニュース
NECは、心拍変動データから感情を可視化する「NEC 感情分析ソリューション」を発表した。同ソリューションにより、企業は従業員の隠れた感情疲労や心理的負荷を把握して、業務支援や注意喚起など適切な対応を早期に取ることが可能となる。
NECは2018年6月11日、心拍変動データから感情を可視化する「NEC 感情分析ソリューション」を発表した。販売開始は2018年度下期を予定しており、対象者1人当たりの価格(ウェアラブル端末費、初期費は除く)は月額1000円から。今後3年間で、90億円の売り上げを目指す。
同ソリューションは、NECと名古屋市立大学が共同開発を進める感情分析が可能な感情認識技術に、クラウドサービスやTDKのリストバンド型ウェアラブルデバイス「Silmee W20」などを組み合わせたシステムだ。
対象者の心拍変動データなどをSilmee W20からリアルタイムに収集・分析し、「興奮、喜び」「ストレス、イライラ」「憂鬱、疲労」「穏やか、リラックス」の感情を可視化する。さらに、専用のアプリケーション上で現在の感情や1日の感情履歴などを表示する。
それに加えて、NECが提供するAPIを活用すれば、勤怠管理や健康管理といった他社サービスとデータ連携できる。企業は従業員の隠れた感情疲労や心理的負荷を把握して、業務支援や注意喚起など適切な対応を早期に取ることが可能となる。
リストバンド型ウェアラブルデバイスSilmee W20は、心拍変動データの測定の他、会話量や紫外線量、皮膚温度の測定、食事時間の検出などが可能なことから、同ソリューションは、人材不足の職場での従業員の体調見守り、物流業におけるドライバーの疲労検出や安全運転の支援、生産ラインでの感情を起因とする事故の防止などにも活用できる。
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