会話で感情推定するロボット「Tapia」、DMMが先行販売
DMM.comがMJIの感情認識機能を持ったコミュニケーションロボット「Tapia」(タピア)を2016年6月中旬より販売開始する。価格は9万9800円(税別)。
DMM.comはMJIの開発した感情認識機能を持ったコミュニケーションロボット「Tapia」(タピア)を2016年6月中旬より販売開始すると発表した。同年4月28日より予約を受け付ける。初回生産の300台を同社が優先販売するもので、価格は9万9800円(税別)。
「Tapia」(タピア)は全長約30センチの卵に目を描いたような外観のロボット。クラウド上のAIシステムを利用して会話を行う他、相手の会話スピードや内容などから感情を推定し、その感情に沿った会話を行う機能を備える。会話はクラウド接続が必要となりWi-Fiもしくはモバイル通信網にて接続する。今後はDMMが提供するMVMO「DMM mobile」のSIMカードとのセットも提供する。
MJIでは「あなたの生活を学習するコミュニケーションロボット」としてTapiaを訴求しており、一定時間Tapiaとの応答がない場合に遠方の家族へ連絡する見守り機能も用意されている。また、写真撮影やニュースの読み上げ、スケジュール管理なども行え、後日にはオプションとして家電制御機能も提供される予定となっている。
DMM.comから販売されるTapiaは一般向けのコミュニケーションロボットという位置付けだが、DMM.comとPwCコンサルティング、MJIの3社ではTapiaを利用したマーケティング支援業務についての協力を発表している他、ハウステンボス「ロボットの王国」ではレストランの卓上ロボットとして設置され、来場者の注文を受けたり、空席の管理を行う予定となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- セールスフォースと連携してIoTを実現するロボット、DMMら3社が展開
DMM.comとPwCコンサルティング、MJIがコミュニケーションロボット「タピア」を用いた、マーケティング支援で協業する。Salesforceとの連携を用意することで“ロボットによるIoT”を実現する。 - ハウステンボス、広大な私有地でロボット社会の入り口を「こじ開ける」
ハウステンボスに、料理長がロボットのレストランなどを含めた「ロボットの王国」がオープンする。ロボットによる集客だけではなく、テーマパークの生産性向上やロボットが身近な社会の実現も視野に入れての取り組みだ。 - シャープの“ロボット型電話”19万8000円で5月に発売(月額料金など追記)
シャープが二足歩行する“ロボット型電話”「RoBoHoN(ロボホン)」の発売日と価格を発表した。発売日は2016年5月26日、本体価格は19万8000円(税別)。月額料金やアプリケーションなど追記) - ハウステンボスが「ロボット実証実験場」に、年間300万人来場者からニーズ探る
長崎のテーマパーク、ハウステンボスが「ロボット実証実験場」になる。接客や移動、エンタテインメントなどさまざまな領域に各社ロボットを導入し、ニーズと事業化の可能性を探る。