セールスフォースと連携してIoTを実現するロボット、DMMら3社が展開
DMM.comとPwCコンサルティング、MJIがコミュニケーションロボット「タピア」を用いた、マーケティング支援で協業する。Salesforceとの連携を用意することで“ロボットによるIoT”を実現する。
DMM.comとPwCコンサルティング、MJIの3社は2016年4月27日、感情を認識するコミュニケーションロボット「タピア」など、ロボットを利用したマーケティング支援について協業すると発表した。
「タピア(Tapia)」はMJIが開発製造するコミュニケーションに特化したロボット。利用者の感情を認識する機能を備えており、眼前の利用者に最適なやりとりを実現する。また、個人認証の機能も備えており、受け付けなど来客の特定が必要となる利用にも適する。2016年7月よりオープンするハウステンボス「ロボットの王国」では、タピアがレストランの卓上ロボットとして設置され、来場者の注文を受けたり、空席の管理を行う予定となっている。
今回の協業ではタピアに受け付けや商品説明、問い合わせ対応などの機能を実装し、3社にて観光や金融などを始めとした各分野での店頭及びカウンターでの活用を見込む。導入されるタピアはセールスフォース・ドットコムのPaaS「Heroku」を基盤とし、同じくセールスフォース・ドットコムのSales CloudやService Cloud、Marketing Cloudらと接続されることで、店頭はもちろん営業やコールセンターなどで得られる情報がクラウド上で連携することになる。
DMM.comはタピアの販売を、PwCコンサルティングはロボット導入を検討する企業への企画、導入及び運営支援など全体的なデザインを担当する。なお、純粋なコミュニケーションロボットとしてのタピアについては、DMM.comが国内優先販売権を取得しており、2016年4月28日より予約受付を開始する。初回生産台数は300台で、価格は9万8000円(税別)。
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