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VWとアウディ、ボッシュなどが車載セキュリティを共同研究、独政府は9億円支援車載セキュリティ

Infineon Technologies(インフィニオン)は、自動運転車のセキュリティに関する共同研究プロジェクトが発足したと発表した。ドイツ連邦教育研究省から720万ユーロ(約9億3500万円)の資金提供を受けており、自動車メーカーやサプライヤー、ツールベンダー、大学などが参加する。プロジェクトは2021年3月まで実施する計画だ。

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 Infineon Technologies(インフィニオン)は2018年5月25日(現地時間)、自動運転車のセキュリティに関する共同研究プロジェクトが発足したと発表した。ドイツ連邦教育研究省から720万ユーロ(約9億3500万円)の資金提供を受けており、自動車メーカーやサプライヤー、ツールベンダー、大学などが参加する。プロジェクトは2021年3月まで実施する計画だ。

 プロジェクト名は「Security For Connected, Autonomous Cars(SecForCARs)」で、コネクテッドカーや自動運転車のセキュリティ開発、セキュリティギャップの評価基準、発生したセキュリティギャップを自動車メーカーらが迅速に対策する手段の構築などに取り組む。自動運転やコネクテッドカーに採用される新しい電気電子システム(E/E)のアーキテクチャに対応したセキュリティを開発していく。

 プロジェクトには、Volkswagen(VW)やAudi(アウディ)、Robert Bosch(ボッシュ)の他、ESCRYPT、Itemis、Mixed Mode、SCHUTZWERKなどツールやセキュリティの企業が参加する。大学や研究機関からは、ウルム大学やブラウンシュヴァイク工科大学、ミュンヘン工科大学、ベルリン自由大学、カールスルーエ専門大学、フラウンホーファーAISEC研究所、IEM研究所が参加して研究成果を監修する。

 インフィニオンやボッシュは自動運転用コンピュータとの関わりが深く、セキュリティ技術を強化することが欠かせない。インフィニオンの車載マイコンは、ZF(ゼット・エフ)が2018年初めから量産する自動運転用コンピュータ「Pro AI」に、NVIDIAの自動運転プラットフォーム「DRIVE Xavier」とともに採用されている。Pro AIは百度(バイドゥ)と共同開発した自動駐車システムに使用する。

 ボッシュはDaimler(ダイムラー)と完全自動運転車と無人運転車の開発で業務提携しており、2020年代初めにも完全自動運転車を市場導入する計画だ。また、同時期にNVIDIAと共同開発した自動運転用コンピュータを量産することを発表している。

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