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電池式で約1年稼働、サブGHz帯で通信する腕時計型バイタルセンサー:医療機器ニュース
セイコーインスツルは、腕時計型のバイタルセンサーを2018年5月より提供開始する。使用者の体温や心拍などを無線で発信し、健康状態の監視に活用できる。
セイコーインスツル(SII)は2018年4月25日、腕時計型のバイタルセンサーを発売すると発表した。戸田建設とアイテック阪急阪神が企画・設計し、SIIが開発・製造した。価格はオープンで、同年5月に提供を開始する。
腕時計型バイタルセンサーは、本体に体表面温度センサー、パルスセンサー、加速度センサー、無線モジュールを内蔵する。使用者の体温や心拍など、バイタルサインを無線で発信できる。重さは85g。電池式で、1日10時間の使用で約1年間稼働する。
通信仕様は、通信距離が長く透過性能も高いサブGHz(920MHz)帯。一定間隔で受信アンテナを設置すれば、屋外はもちろん、壁などの障害物のある屋内でも利用できる。
さらに、戸田建設、マンパワーグループ、日建リース工業、大同機械、プロキュアメントステーションの5社が共同開発した「位置管理システム」と組み合わせて運用することで、建設現場などの一定のエリア内で使用者の位置を検知することも可能になる。
戸田建設は2017年12月、同社の建設現場で位置管理システムを導入した。作業員の位置情報を事務所のPCやタブレットでリアルタイムに把握し、作業員の健康状態を監視する。熱中症や転倒事故などの早期発見に役立てている。今後は全国各地の建設現場をはじめ、物流倉庫や介護施設などへ展開していく計画だ。
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