作業員の健康状態を測るスマートヘルメット、脳波から危険を察知:ウェアラブルEXPO(1/2 ページ)
AgXとスターライト工業は「第2回 ウェアラブルEXPO」において、装着者の生体情報を取得できる「スマートヘルメット」を参考出展した。物流や製造現場などでの利用を想定した製品で、作業員の健康状態などをスマートフォン上から確認できるという。
AgXとスターライト工業は「第2回 ウェアラブルEXPO」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)において、装着者の生体情報を取得できる「スマートヘルメット」を参考出展した。物流や製造現場などでの利用を想定した製品で、作業員の健康状態などをスマートフォンやタブレット端末などから確認できるという。
スマートヘルメットは内側にある頭部を固定するバンド部分に、導電性繊維を取り付けている。これを利用して作業員の脳波を測定する。さらに温湿度、加速度センサーも備えており、取得した情報はクラウド上に送信して解析を行う。その結果は装着者の「リラックス度合」「集中力」などの単位として、タブレット端末上などに表示させる仕組みだ。
また、これらの情報を現場管理者に提供することで、脳波から作業員の集中力や注意力の低下、さらには熱中症になりかけていないか、倒れたり何かと衝突したりしていないかなどを遠隔地からでも確認できるようにする予定だという。
スマートヘルメットに使用している導電性繊維は、京都府に本拠を置くミツフジが開発した「AGposs」を使用している。実はAgXはこのミツフジの一部を2015年12月に分社化して設立された企業だ。ミツフジのAGpossを活用し、これからウェアラブル市場への参入を検討している企業と提携してウェアラブル製品を開発することを目的としている。
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