ビッグデータ分析基盤を強化し、分析支援サービス開始:製造ITニュース
NECは、ビッグデータ分析プラットフォーム「Data Platform for Hadoop」のAIによるデータ分析機能などを強化した。同時に、同プラットフォームを活用したデータ分析を支援するプロフェッショナルサービスの提供を開始した。
NECは2018年4月3日、ビッグデータ分析プラットフォーム「Data Platform for Hadoop」のAIによるデータ分析機能などを強化したと発表した。併せて、同プラットフォームを活用したデータ分析を支援するプロフェッショナルサービス「データインテグレーション・分析サービス」の提供を開始した。
Data Platform for Hadoopは、NEC製ハードウェアとHortonworksの「Hortonworks Data Platform」を組み合わせ、ビッグデータ向けに最適化したHadoopアプライアンス製品。既に提供している「データ蓄積・処理」機能に加え、リレーショナル・データベースのデータやストリームデータなどに対応した「データ収集」機能や、AIエンジンを活用した「データ分析」機能を提供する。こうした機能を追加したことで、データ収集から蓄積・処理、分析まで、一括対応できるようになった。
また、今回発表したデータインテグレーション・分析サービスとして、新たに「データインテグレーション」「データマイグレーション」「データ見える化」「リアルタイム分析」「セキュリティ&ガバナンス」の5つのサービスを提供開始する。Data Platform for Hadoopのレファレンスアーキテクチャを基に、顧客の具体的な業務課題を解決するため、データ分析業務を支援する。
NECは今後、Hortonworksが手掛ける全ての製品とサービスを提供する。Hortonworksが展開する商用Hadoopディストリビューションの販売対象領域についても、アジアと欧州の一部の国から全世界に拡大する。
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