住まいの機器や建材をIoT技術でトータルにつなぐシステムを商品化:製造業IoT
LIXILは、家電、デジタル機器や、玄関ドアなどの建材をIoT技術でトータルにつなぐ住まいのリンクシステムを、IoTホームLink「Life Assist」として商品化し、2018年4月2日に全国で発売する。
LIXILは2018年3月19日、家電やデジタル機器、玄関ドアや窓シャッターなどの建材をIoT(モノのインターネット)技術でトータルにつなぐ住まいのリンクシステムを、IoTホームLink「Life Assist」として商品化し、同年4月2日に全国で発売すると発表した。
価格は、スタンダードプランが11万6000円。追加パッケージとして、センサーやカメラの異常を検知する「おうちモニタリング」(5万6700円)、カメラで家族の様子をモニタリングする「ご家族みまもり」(6万1400円)、センサーの異常検知の他、エアコンを自動操作する「親孝行みまもり」(5万9900円<各税別>)がある。
同システムは、センサー感知やスマートスピーカーなどのきっかけ(Trigger)と建材や設備、機器などの動作(Action)を自由に組み合わせることができる「アシストルール機能」を搭載。1つのきっかけで同時に複数の動作をさせることができ、曜日指定や時間指定も可能。生活シーン(Mode)別に自由にルールを設定できる。
スマートフォンアプリを使えば、シャッターや玄関ドアなどのLIXILの建材や家電機器の状態確認と遠隔操作ができる。外出先から鍵の閉め忘れを確認して施錠したり、帰宅前に部屋のエアコンを操作したり風呂を沸かすといった操作ができる。
Webサービスやアプリ同士を連結できるプラットフォーム「IFTTT」を利用して、スマートスピーカーに話しかけてアシストルールを作動させることもできる。LINEアプリによる遠隔操作も可能だ。
また、エネルギーマネジメントにも利用可能。部屋ごと、電気機器ごとの電気使用状況を確認して、設定値を超えるとメールで通知してくれる機能があり、効率よくエネルギー節約ができる。
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