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機器の運転状況やエネルギー消費を分析できるビルオートメーションシステム:FAニュース
アズビルは、ビルディングオートメーションシステム「savic-net」シリーズに、既存製品との継続的な接続を考慮した「savic-net G5」を追加した。機器の運転状況やエネルギー消費状況の分析に活用できる。
アズビルは2018年1月22日、ビルディングオートメーション(BA)システム「savic-net」シリーズに、既存製品との継続的な接続を考慮した「savic-net G5」を追加したと発表した。同年2月より国内販売を開始している。
savic-net G5は、BACnet、Modbusなど国際標準の通信プロトコルに対応したオープンシステムだ。さまざまな機器や設備の統合によりデータを集中管理し、機器の運転状況やエネルギー消費状況の分析に活用できる。
従来システム「savic-net FX2」が持つ操作性やシステムの拡張性、冗長化機能などを高め、高機能化とオープン化を両立させた。多様な建物のエネルギー消費を最適化することで、省エネと省CO2を可能にし、ランニングコストを低減する。また、重要な設備系統のバックアップやシステム拡張も可能だ。操作が容易でタブレットも利用できる。
さらに、空調熱源装置、空気や水の搬送装置、室内環境、電気・照明装置などの省エネルギーメニューも用意。建物の特性や運用の変化に応じてメニューを組み合わせれば、省エネルギー効果が高まるとしている。
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